[2019_10_17_06]原燃の資料提出 「審査時間左右」 規制委員長が見解(東奥日報2019年10月17日)
 
 日本原燃・六ヶ所再処理工場の安全審査に関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は16日の会見で、設備面の審査について「原燃はできるだけ早く、質の高いまとめ資料を提出してほしい」と述べ「今後の審査にかかる時間を左石する」との見解を示した。
 16日は設備面の審査会合も開き、重大事故対策などを議論。原燃は並行してこれまでの説明を整理したまとめ資料の作成・提出を進めているが、更田委員長は「まだ十分な資料が提出されていない」と指摘する。
 まとめ資料は「抜けや欠け、大きな問題が潜んでいないかの最終的な確認」に用いるため、現在は「問題がないことを確認しきっていない状態」と表現した。
 規制委が事実上の合格証となる「審査書案」を取りまとめるには、原燃による最終的な補正申請書の提出が前提となる。ただ、原子力規制庁は「まとめ資料がそれなりに出そろわないと補正申請は書けない」(審査チーム員)と説明する。
 2014年1月に始まった審査は既に5年半超となり、原燃が完工の時期として掲げる「2021年度上期」も徐々に近づく。規制庁側は「合格」の時期について「(原燃が)今までやってきたことの集大成としてきちんと整理できるか」に懸かっているとした。
    (佐々木大輔)
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