[2019_10_01_10]原燃「完工時期守る」 再処理工場 社員を仏派遣へ(東奥日報2019年10月1日)
 
 日本原燃の増田尚宏社長は30日、青森市の青森地域共生本社で開いた定例会見で、残り2年となった2021年度上期の六ヶ所再処理工場の完工目標について「(安全)審査に関わりのない部分の準備工事を進めている。しっかりと完工時期を守るベく、効率的に仕事を進める」と強調した。再処理工場の審査状況に関しては「全体の見直しをかけているとの認識」としつつ、進捗見通しへの言及は避けた。原燃は原子力規制庁の指摘に基づき、7月から、取りまとめ資料の作成、確認に電気事業連合会や各電力会社の協力を得ているといい「得意分野ごとに、各電力に分担して資料を全て確認してもらっている。しばらくはこの体制を維持したい」と述ベた。
 また来年4月以降、運転員約50人をフランスのラ・アーグ再処理工場に派遣し運転訓練を実施すると明らかにした。六ヶ所再処理工場は本格的な運転が長期間、実施されておらず、運転員の技術力維持が課題となっている。稼働中の工場で経験を積ませ、完工前の試験やその後の運転を安定的に行いたい考えで、増田社長は「実際のプラントの動きを知らない運転員が増えており、訓練で勘所を持って帰ってきてもらいたい」と述ベた。(加藤景子)
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