[2019_09_25_02]約100トンの汚染牧草の保管を公表せず(KHB東日本放送2019年9月25日)
 
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約100トンの汚染牧草の保管を公表せず

 福島第一原発の事故で汚染された牧草、約100トンが、宮城県の外郭団体が管理する白石市内の牧場に保管されていたことが分かりました。保管について県は、これまで公表していませんでした。
 これは25日の宮城県議会の委員会で明らかになったものです。それによりますと、原発事故のあと宮城県南部の丸森町から相談を受け、町内で発生した汚染牧草、約100トンを県の外郭団体「みやぎ農業振興公社」が管理する白石市福岡深谷(地区の「白石牧場」で保管したということです。
 県によりますと、保管されている牧草に含まれる1キロあたりの放射性物質は、国の基準値を下回る3240ベクレル以下で「周辺への影響は無い」としています。
汚染牧草を巡っては、宮城県北部の大崎市にある県畜産試験場が、周辺住民に事前説明せずに約125トンを敷地内の土壌に混ぜ込む「すき込み」と呼ばれる方法で処理していたことが発覚しています。
 白石牧場の汚染牧草について県は「牧場内で処分できるため、保管の公表を差し控えた」と説明しています。
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