[2019_08_26_04]再処理工場 排風機故障 日本原燃(東奥日報2019年8月26日)
 
 日本原燃は26日午前、六ヶ所再処理工場ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋の放射線管理区域内で、タンク内部の気圧を低く保つために空気を送り出す「第1排風機」2台のうち、1台が故障したと発表した。もう1台は点検中だったため、第1排風機は機能しない状態となった。直列でつながる第2排風機は3台のうち2台が運転しており、外部より気圧が低い負圧状潜が維持されているという。原燃によると、外部環境への影響はない。
 ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋は、ウランとプルトニウムの溶液から硝酸を取り除く工程を行う施設。建屋やタンクの内部は、トラブルが発生した場合に放射性物質が外に漏れ出さないよう、常に内部の空気を吸い出して負圧状態にしている。
 原燃によると同日午前5時9分、第1排風機の警報が鳴ったため確認したところ、排風機とモーターをつなぐ駆動用のベルト5本が全て外れていた。
 安全上重要な施設である第1排風機は常に稼働していなければならず、原燃はトラブルのうち重要性・緊急性が最も高い「A情報」として県や六ヶ所村に連絡した。
 同設備は今年2月に点検しており、その時点で問題はなかったという。原燃は「速やかに復旧させ、原因究明を行い、再発防止に努めたい」としている。
 県は、同村内にある原子力センターの職員を現地に派遣、原燃に対し原因と対策についての詳細な報告を求めた。
     (加藤景子)
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