[2019_08_10_01]出戸西方断層評価 原燃「変わらない」 規制委、秋にも調査(東奥日報2019年8月10日)
 
 原子力規制委員会は9日、日本原燃六ヶ所再処理工場(六ケ所村)の安全審査会合を開いた。原燃は同工場に近い出戸西方断層周辺の追加調査の結果、長さ約11キロとする従来の評価は変わらないと報告。規制委はさらに確認が必要な事項があるとして引き続き説明を求めたほか、同断層周辺の現地調査を9〜10月に行うことを決めた。
 追加調査は規制委の求めに応じて原燃が5〜7月に実施。同断層の南北両端でボーリング調査を行うなどデータ拡充を図った結果、断層の延長は約11キロ以上に及ばないとした。
 規制委からはデータの記載および説明の不足を指摘する意見が複数あり、原燃が今後の会合で対応することにした。規制庁は会合後の取材に対し、今回の調査報告を踏まえた大きな再追加調査はないとの見方を示した。その上で、「(同断層が)現在の南端と北端で止まっているかどうか、現地を見て判断したい」(担当者)とし、現地調査を踏まえて原燃の説明の妥当性を見極める姿勢を示した。
 再処理工場の安全審査では、同断層の長さを約13キロとするデータ(東京大学出版会・活断層詳細デジタルマップ新編)があることから、原子力規制庁が今年3月の審査会合で同断層南北端のデータ拡充を原燃に求めていた。 (若松清已)
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