[2019_07_26_02]6月の地震、鶴岡一部で「震度7」か 墓石9割転倒 山形大調査 (毎日新聞2019年7月26日)
 
参照元
6月の地震、鶴岡一部で「震度7」か 墓石9割転倒 山形大調査

 鶴岡市で震度6弱を観測した6月の地震について、山形大は25日、墓石が倒れた状況などから、震度6強や一部で震度7の揺れが起きていた可能性があるとする調査結果(速報値)を発表した。
 同大学術研究院の本山功准教授(地質学、古生物学)と大学院や理学部の学生3人の計4人が調査した。2016年の熊本地震など過去の地震を参考に、墓石の転倒率から推定震度を割り出す方法で、発生翌日の6月19日から4日間、鶴岡市や新潟県村上市内の計51カ所の墓地で目視や小型無人機ドローンの空撮で状態を確認した。
 調査結果によると、屋根瓦が落ちるなど被害が大きかった鶴岡市小岩川地区にある寺では、墓地のうち海抜約30メートルの地点は墓石の転倒率は52%で、震度6強と推定。このうち造成地だった一部は93%が倒れ、震度7と推定されるという。
 県内は気象庁や自治体などの震度観測点が計67カ所あり、同地区から最も近い震度計は震度5強で、同市温海川で震度6弱を観測していた。
 本山准教授によると、各地に点在する墓石の転倒率から震度を推定する研究は以前から行われている。今後は範囲を拡大して調査を続けるといい、「より細分化した震度を知ることができ、土地開発などの際にも参考になる」と意義を話した。【田中理知】

KEY_WORD::KUMAMOTO-HONSHIN_:NIGATA_YAMAGATA_: