[2019_06_26_04]全17原発に検査不正製品 規制委集計、もんじゅも(日経新聞2019年6月26日)
 
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全17原発に検査不正製品 規制委集計、もんじゅも

 神戸製鋼所や日立化成などのメーカーで2017年ごろから製品の検査不正が相次いだ問題を受け、原子力規制委員会は26日、これらのメーカーから全国の原発への納入状況を集計して公表した。国内の全17原発に加え、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県、廃止中)などにも納入されていたことが分かった。
 問題発覚後、原発関連の不正製品の納入や使用の状況は電力各社が順次公表し、一部が明らかになっていた。各社は問題製品の一部を交換したほか、性能試験や点検で安全確認できたものは使用を続けている。
 規制委によると、検査不正などがあり、原子力施設に関係するメーカーの製品を調査。その結果、神戸製鋼所のほかに、電線大手フジクラや三菱マテリアルの関連会社など10社ほどのメーカーから納入が確認された。
 電線や蓄電池、免震・制震装置などを納入したが、絶縁抵抗などの一部検査を実施していなかったほか、データ改ざんも見つかった。
 原発では、原子炉の冷却系統のケーブルや、停電時の電源装置など、安全上の重要度の高い機器でも使用。もんじゅには、三菱電機子会社のゴム製品などが納入されていた。青森県にある電源開発大間原発(建設中)や、日本原燃の核燃料サイクル関連施設にも一部納入があった。〔共同〕

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