[2018_11_29_02]<原子力産業協>50年主力電源 再生エネ選択企業が79%(毎日新聞2018年11月29日)
 
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<原子力産業協>50年主力電源 再生エネ選択企業が79%

 大手電力会社などで組織する「日本原子力産業協会」は29日、会員企業への調査で「2050年の主力電源」に「再生可能エネルギー」を選んだ企業が79%に上ったと発表した。「30年度に原発比率20〜22%の政府目標を達成できるか」との質問に「達成できる」と答えたのは10%だけで、原発推進企業でも原子力の退潮は避けられないと認識していることが明らかになった。
 調査は、同協会が重電機器メーカーや原子力燃料メーカー、大手ゼネコンなどを含む原発に関連する会員企業365社を対象に今夏初めて実施。大手電力11社を含む254社から有効回答を得た。
 30年度の政府目標を「達成できない」は50%、「わからない」が40%だった。その理由として、「原発の新設・リプレース(建て替え)が見えない」(48%)▽「再稼働が遅れている」(33%)▽「国民からの信頼回復が進まない」(16%)−−をあげた。
 協会の高橋明男理事長は29日の記者会見で「福島第1原発事故から7年半が経過したが原発は9基しか動いていない。このスピードでは(主力電源となり政府目標を達成するのは)厳しいと会員企業は思っている」と述べた。【川口雅浩】

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