[2018_11_25_02]「事故時にバス来るか、不安」大飯原発事故想定、滋賀で住民訓練(京都新聞2018年11月25日)
 
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「事故時にバス来るか、不安」大飯原発事故想定、滋賀で住民訓練

 大津市は24日、大飯原発(福井県おおい町)での事故を想定した原子力防災訓練を同市和邇学区で行った。住民らが移動の手順を確認し、万一の際に必要な知識を学んだ。
 福島第1原発事故では、47キロ離れた福島県飯舘村にも放射性物質が飛散したため、市は大飯原発から47キロ圏内の市北部に独自の避難計画を作った。5月に葛川、伊香立学区で初の訓練を行った。今回で2回目。
 同市栗原では午前8時すぎに市職員らが事故発生のアナウンスを流し、「屋内退避」の指示を呼びかけた。指示が「一時移転」に切り替わると、住民はマスクや雨具を身につけて会議所に集合した。避難中継所の和邇市民体育館にバスで移動し、測定機器でスクリーニング検査を受けた。
 講習会も行われ、約140人が放射能の基礎知識や安定ヨウ素剤の説明に聞き入った。2歳の長男と訓練に参加した同市栗原の看護師女性(41)は「流れは確認できたが、事故の際にバスが来てくれるのか不安もある」と話した。

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