[2018_11_24_63]1883年の巨大噴火の世界的な影響(「大噴火が少なすぎる近年の日本」講演資料#63)(島村英紀2018年11月24日)
 
【島村】1883年の巨大噴火は気候の変動をもたらします。北半球全体の気温が0.5−0.8℃低下しました。それくらいの温度低下でも大変な影響を与えます。その結果、数年間、世界各地で冷害と不作となります。ビショップの環という自然現象が見えました。太陽の周りに傘がかかる現象です。数年間、世界中で、異様な赤い夕焼けが観測されました。1893年にノルウェーで描かれたムンクの「叫び」は、1883年の噴火から10年経ったころ描かれたことになります。その当時、ムンクが実際に見た光景から影響を受けて、「叫び」を描いたのではという学説があります。
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