[2018_11_24_17]火山の「大噴火」(「大噴火が少なすぎる近年の日本」講演資料#17)(島村英紀2018年11月24日)
 
【島村】これが火山の「大噴火」というものなのですが、さきほどのように、東京ドーム250杯以上ですので、10億立方m、あるいは3〜10億立方m、、両方とも250杯以上になります。17世紀には4回、18世紀には6回、19世紀には4回ありました。非常に不思議な事に、20世紀に入ると、桜島、北海道駒ヶ岳の二つだけで終わってしまいます。この最後の北海道駒ヶ岳の噴火(1929)から100年近く、「大噴火」が無いことが非常に不思議です。そういった意味では、いつかは、いつかというのは、近々なんですが、あるのではないのかというのが、地球物理学者の考えです。21世紀、このまま「大噴火」が無い状態が続くことはないというのが、地球物理学者の常識です。
【補足】
大規模火山災害について_藤井敏嗣_ナショナル・レジリエンス懇談会20150203_資料(PDF形式)の3ページ目に「17世紀以降の火山噴火」がある。
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