[2018_11_24_06]マグマが生まれる場所(「大噴火が少なすぎる近年の日本」講演資料#06)(島村英紀2018年11月24日)
 
【島村】日本列島の西側に大陸プレートであるユーラシアプレートがあり、東側に海洋プレートである太平洋プレートもしくはフィリピン海プレートがあります。海洋プレートがユーラシアプレートに潜り込む形となっている。海洋プレートがユーラシアプレートの下に入っていったときに、90〜130キロの深さの所、およそ100キロ前後の所でプレートが溶ける。この上(棒の先端のうえあたり)は上部マントルですが、マントルとプレートが溶ける所があります。溶けるとどうなるかというと、マグマという溶けた液体が、回りより軽いので、マントルの中をかき分けてあがってくる。一旦マグマだまりを作り、最後は地上に出てくる。それを噴火という現象になります。
【補足】
・当講演レジュメの相当ヶ所を以下に抜粋する。
「日本には地震が多いだけではなく、火山も多い。日本の陸地の面積は世界の0.25%しかないのに、世界の陸上にある火山の7分の1も日本にあり、一方、地震もマグニチュード(M)6を超える世界の大地震の22%が起きている。ともに、面積あたりでは群を抜いている。
 プレートの動きは止まることはなく、太平洋プレートは年に約8cm、フィリピン海プレートは約4.5cmの速さで日本列島に向かって動き続けている。
 このプレートの動きによって、岩が我慢できる限界を超えると起きるのが地震、そしてプレートが約100kmのところまで潜り込んだところでマグマが作られ、それが上がってきて起こすのが火山噴火だ。地震はプレートの動きの直接、火山は間接的な反映になる。」
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