[2018_11_07_07]大間原発オフサイトセンター 道路の津波浸水不安 風間浦村議長が県に示す(東奥日報2018年11月7日)
 
 県町村議会議長会は6日、青森市のホテルクラウンパレス青森で三村申吾知事や県執行部との行政懇談会を開いた。電源開発が大間町に建設している大間原発の緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)の建設地として、県がむつ市大畑町の旧田名部高校大畑校舎(元大畑高校)を選定したことについて、風間浦村議会の金森一規議長は、原発から同センターヘのルート上の国道279号に津波浸水区域を含んでいることに対する不安を述べる場面があった。
 金森議長は下北郡町村議会議長会が要望した下北地域の国道整備促進に絡み、同センター建設に触れ「風間浦村の279号に津波浸水区域が多く含まれる。災害時、原発からのルート上にこのような箇所があることは地域住民に大変な障害を来す」と指摘した。
 これに対し、福士祐治県土整備部長は、長期計画の整備路線である国道279号だけでなく、薬研佐井線や川内佐井線などの整備も併せて進めている−などとして理解を求めた。
 一方、中南郡はリンゴ黒星病に有効な新規薬剤の早期開発・登録を国やメーカーなどに働きかけることを要望。県は1社が来春には農薬取締法に基づく国への登録申請を終える予定で、12月施行予定の改正同法により国の審査期間を2年程度に短縮できる可能性があることを明らかにした。
 このほか、上北郡は地域公共交通機関への支援、三戸郡は広域的な鳥獣被害対策、東郡は陸奥湾の漁業振興、西北郡はリンゴの放任園、粗放園の迅速な対応処理を求めた。(兼平昌寛)
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