[2018_10_24_01]核再処理工場の審査合格、年明け以降に 規制委員長(日経新聞2018年10月24日)
 
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核再処理工場の審査合格、年明け以降に 規制委員長

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は24日の記者会見で、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の稼働の前提となる安全審査について、合格は年明け以降になるとの認識を示した。膨大な資料の確認や事実上の合格証に当たる「審査書案」の取りまとめに相当の時間がかかる見通し。更田委員長は「最速のケースはほぼなくなった」と述べた。
 規制委の安全審査は9月までに主要な議論が終わり、日本原燃は10月初めに補正書を提出した。ただ、規制委の担当者は「期待していたほど補正書の完成度は高くない」と指摘しており、補正書の再提出が必要となるようだ。再処理工場の審査は規制委にとって前例がないものとなるため、慎重に作業を進めている。
 再処理工場は、原子力発電所の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出して再利用する核燃料サイクル政策の中核となる施設。日本原燃は2021年度上半期の完成を計画している。

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