[2018_10_14_01]九電が全国初の太陽光発電出力制御 公平さ透明性 担保を(長崎新聞2018年10月14日)
 
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九電が全国初の太陽光発電出力制御 公平さ透明性 担保を

 九州電力が全国で初めて太陽光発電事業者への本格的な出力制御に踏み切った13日、長崎県内では約1600カ所の発電所が対象となった。多くの事業者は契約上やむを得ないと受け入れつつも、公平性や透明性の担保を求める声が聞かれた。
 ハウステンボス(佐世保市)は市内4カ所のうち3カ所が停止。最大規模の発電所が対象から外れたものの、総出力は通常の半分程度に低下した。同社広報は「売電事業への影響は事前に想定していた範囲内」とした。
 長崎市内のある経営者は「うちの発電所が対象に入らなければいいな」と思いながら事務所で待ち構えたが、初日は免れたという。
 県内外で16カ所(出力計50・7メガワット)を展開するチョープロ(西彼長与町)は1カ所(同1・3メガワット)に制御がかかった。事前通知はなく、九電側が遠隔操作したという。
 九電は、対象発電所を順送りに選定するとしているが、「特定を避ける」という理由で事業者名を公表していない。この点に対し、チョープロの定富勉・新エネルギー事業部長は「公平性や透明性が保たれているか客観的に検証できる仕組みが必要」と指摘。電力の安定供給という大義名分に理解を示しつつ、国や九電には「リスクの高い原発を維持するより太陽光を優先していただきたい」と改めて望んだ。

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