[2018_09_11_05]北海道地震 長周期地震動 本県でも 上層階ほど揺れ激しく(東奥日報2018年9月11日)
 
 北海道で震度7を観測した6日の地震では長周期地震動が本県や宮城県でも観潮された。大きな揺れが長時間続いて被害をもたらすことがある。南海トラフ巨大地震でも発生が懸念されており、気象庁は家具を固定するなど身を守る対策を呼び掛けてる。
 長周期地震動の強さは強い順に4〜1の階級で表現する。道内だけでなく、青森市や東北電力東通原発がある東通村、宮城県湧谷町でも「ほとんどの人が揺れを感じる」レベルの階級1を観測したという。
 「周期」は揺れが往復するのにかかる時間のこと。気象庁によると、長周期地震動は規模の大きな地震で発生することが多く、震源から数百キロ離れた地域にも伝わる。
 持に影響を受けるのは高層ビルだ。周期が短い揺れは建物が「柳に風」のように力を吸収し、小刻みに揺れても大きく揺れにくい構造になっている。だが周期の長い揺れを受けると同調し共摂し、大揺れしてしまう。上層階に行くほど、揺れが激しくなり、家具が倒れたり、エレベーターが故障したりする。
 東日本大震災で大阪市の最大震度は3だったが、55階建ての大阪府朕洲庁舎(大阪市住之江区)は約10分間にわたって揺れ続け、内装材や防火戸の一部が壊れた。長周期地震動の強さのうち、最大の4は「立っていることができず、はわないと動けない。揺れに翻弄される」レベルで、今回の北海道地震では厚真町と恵庭市で観測された。また今回、札幌市中央区や江別市を含む道内の広い範射で「物につかまらないと歩くのが難しい」レベルの階級2を観測した。
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