[2018_06_30_01]燃料取り出し控えもんじゅ視察=「地道な作業監視」―規制委員長(時事通信2018年6月30日)
 
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燃料取り出し控えもんじゅ視察=「地道な作業監視」―規制委員長

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は30日、日本原子力研究開発機構が7月から核燃料の取り出し作業を始める高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市、廃炉作業中)を視察した。
 更田委員長は視察後、記者団に「一つ一つが非常に難しい作業ではないと確認した。地道な作業が進むように監視していきたい」と強調した。
 もんじゅの廃炉には30年を要し、第1段階の核燃料の取り出しは7月下旬に始まる。原子力機構は燃料取り出しに向けて設備の最終点検や操作を行う職員の教育訓練を実施している。
 視察には規制委の山中伸介委員も同行。原子炉容器の上部で、原子力機構の担当者から取り出し作業の一連の流れの説明を受けた。
 視察後、周辺の自治体トップらとの意見交換に臨んだ更田委員長は、廃炉に伴い発生する低レベルの放射性廃棄物の一部について「それぞれの所で処分してしまわないと、という性格を持っている」と述べ、原発敷地内での処理も選択肢との認識を示した。もんじゅを含めて廃炉作業中の原発が5基ある福井県は放射性廃棄物の県外搬出を求めており、反発する可能性もありそうだ。


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