[2018_06_06_02]東電柏崎刈羽原発の設置変更許可には液状化影響評価の誤りが判明 柏崎刈羽も東海第二も前のめり「一体」審査で再稼働を促進する規制委  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その171 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)(たんぽぽ舎2018年6月6日)
 
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東電柏崎刈羽原発の設置変更許可には液状化影響評価の誤りが判明 柏崎刈羽も東海第二も前のめり「一体」審査で再稼働を促進する規制委  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その171 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 滝谷紘一さんの「柏崎刈羽原発:液状化影響評価に誤りが判明した設置変更許可」(岩波科学5月号、検証・原発新規制基準適合性審査)を紹介する。
 原子力規制委員会が、昨年12月に東電柏崎刈羽原発6,7号機に与えた設置変更許可認可には、規制委が作成した設置許可基準規則や審査ガイドに照らして間違った審査をしていた。
 本年2月に東電が「地震時の液状化対策として重大事故等対処施設であるフィルタ付きベント装置などの地盤改良工事を行うことを公表した」が、東電の設置変更許可申請書には「重大事故等対処施設は、十分な支持力を有する地盤に支持される設計としていることから、液状化による不等沈下の影響を受けるおそれはない」と明記してあるのだ。
 地盤改良が必要になったことは地元の方々が訴えていたように地盤脆弱性ゆえ当然である。がこのことは、設置変更許可段階において東電の評価に誤りがあり、規制委の審査に過誤があったことを示す。
 なぜなら「地震時の地盤液状化により重大事故対処施設の必要な機能が損なわれるおそれがないことの確認は、工事計画認可段階では無く設置許可段階での要件である」からだ。
 多くの反対にもかかわらず昨年暮れ12月27日に、自分たちが決めた規則やガイドをも無視して、強引に東電柏崎刈羽原発6,7号機の設置変更許可を認可していたのだ。
 そう言えば、東海第二原発の審査においても、2月の院内ヒアリング集会で規制庁担当者が設置許可―工事計画―保安規定―運転延長の手順で段階的に審査すると話していたにもかかわらず、今は「一体審査」と称して、設置許可―工事計画―運転延長の審査を並行させている。
 現に、設置変更許可(5月29日)―工事計画(5月31日)―運転延長(6月5日)と、この数日間に「並行」というよりも「集中」して東海第二原発の審査を実施している。
 原子力規制委員会は節操も無く、東電柏崎刈羽原発の前のめり過誤審査を続け、東海第二原発は運転延長も含めた「一体審査」・前のめり審査を促進している。再稼働推進委員会というよりも再稼働促進委員会?


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