[2018_04_18_01]玄海3号機 発送電再開 営業運転は5月中旬に(毎日新聞2018年4月18日)
 
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玄海3号機 発送電再開 営業運転は5月中旬に

 九州電力は18日午後、配管の蒸気漏れトラブルで停止していた玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の発電と送電を再開した。発送電はトラブル発生翌日の3月31日に停止して以来、18日ぶり。九電は当初、今月24日に原子力規制委員会の最終検査を受けて営業運転に移行する計画だったが、今回のトラブルの影響で5月中旬にずれ込む。
 九電は18日午後3時過ぎに3号機の発送電を再開。19日に発電出力50%まで段階的に上昇させ、設備に問題がないかを確認する。規制委や九電の検査を経て、4月下旬にはフル出力運転になる見通しだ。
 蒸気漏れトラブルは再稼働から1週間後の3月30日、屋外に設置された2次系配管で発生。翌31日の発送電停止後、核分裂反応が安定的に続く「臨界」を維持した状態で点検した結果、配管の1カ所に直径1センチの穴が見つかった。雨水による配管腐食が原因とみられている。
 九電は今月6〜9日、穴が開いた配管を含む周辺の配管16本を新品に交換。17日には点検態勢の見直しや現場教育の徹底などを盛り込んだ再発防止策を佐賀県に報告し、県側は了承する考えを示していた。【浅川大樹】

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