[2018_03_10_03]配管室の上部に穴 再処理工場・雨水流入 「恒久対策」で見逃す(東奥日報2018年3月10日)
 
 六ヶ所再処理工場の非常用電源建屋に隣接した地下コンクリート室「配管ピット」に1日に雨水が流入した問題で、日本原燃は9日、ピット上に設置した土台の側面に小さな穴が開いているのを見逃し、そこから浸水したと発表した。昨年10月に完了を宣言した浸水防止の恒久対策は結果的に不十分だった。
 ピットへの雨水流入は昨年以降で7回目。原燃は今回の浸水を受け、4日にピットに対し高圧散水試験を行ったところ、非常用電源建屋と接するピット上部側面から浸水を確認した。
 原燃によると、昨年の恒久対策でピット上に二重ぶたを設置するための土台を設置。土台の側面に、肉眼では確認できない小さな穴があり、今回の浸水箇所になった。恒久対策では土台側面の穴を調べていなかったという。
 原燃は止水の応急措置として浸水箇所をシリコンで埋める補修をしたほか、1日1回だったピットの巡視回数を6回に増やす対策をとった。引き続き原因調査を行うほか、止水の追加対策も検討している。
     (阿部泰起)
KEY_WORD:ROKKA_: