[2018_02_26_01]<使用済み燃料>「ふげん」取り出し完了時期を延期(毎日新聞2018年2月26日)
 
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<使用済み燃料>「ふげん」取り出し完了時期を延期

 日本原子力研究開発機構は26日、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み燃料について、取り出し完了時期を予定の今年度末から2026年度に延期する方針を明らかにした。今月中に廃炉計画の変更を原子力規制委員会に申請する予定。33年度としている廃炉完了時期は延期しない。
 児玉敏雄理事長がこの日、福井県の西川一誠知事と県庁で面談し、「9年も遅れる見通しとなってしまった」と報告、陳謝した。廃炉完了時期については「必ず守る」と強調した。西川知事は「極めて遺憾。全力で解決にあたってほしい」と要請した。
 原子力機構によると、搬出先に想定していた東海再処理施設(茨城県東海村)を、東日本大震災後の新規制基準への対応が困難として14年に廃止。海外への搬出を視野に検討しているが、期限に間に合わなかった。児玉理事長は「準備に5年ほど要する見通し」と説明したが、搬出先については「正式な契約を結んでいない」と明言を避けた。【大森治幸】

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