[2018_02_11_02]原子力規制委員長が玄海原発視察(NHK2018年2月11日)
 
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原子力規制委員長が玄海原発視察

 原子力規制委員会の更田豊志委員長が、11日、来月再稼働を予定している佐賀県玄海町の玄海原子力発電所を視察し、地元関係者と意見交換しました。
 佐賀県玄海町にある九州電力の玄海原発3号機は、来月、再稼働を予定していて、4号機も5月の再稼働に向けた準備が進められています。
 再稼働の前提となる安全対策の審査などを行う原子力規制委員会の更田委員長は、11日、地元関係者との意見交換のため玄海町を訪れ、午前中、玄海原発を視察しました。
 更田委員長は、新しい規制基準に対応するため設けられた、事故が起きた際の指揮所となる施設などを確認しました。
 このあと更田委員長は、山口知事や九州電力の瓜生社長、それに玄海原発から30キロ圏にある自治体の市長や町長らと意見交換しました。
 この中では、地元、玄海町の岸本町長は、再稼働をする上で、原発の運転を担う作業員たちによるミスがないよう、規制委員会は電力会社に教育や訓練を促してほしいと指摘しました。
 また、長崎県の自治体の幹部からは、事故のリスクがゼロではないと言われると、リスクがどれくらいあるかわからないために不安だなど、再稼働に反対する意見が相次ぎました。
 意見交換のあと更田委員長は「地域の声を直接、聞けたのはよい経験になった。今後、関係省庁や自治体と立地地域の安全を考えるうえで有益なやりとりだった」と述べました。

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