[2018_01_22_03]堆積物、底部全体に=2号機格納容器、福島第1原発−東電(時事通信2018年1月22日)
 
参照元
堆積物、底部全体に=2号機格納容器、福島第1原発−東電

 東京電力は22日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部を撮影した新たな映像を公開した。事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)を含む堆積物が格納容器の底部全体に広がり、冷却のため注入された水が雨のように降り注いでいる様子が明らかになった。
 東電は19日に2号機内部の調査を実施。伸縮式パイプの先端からカメラをつり下げ、格納容器底部でデブリとみられる堆積物を確認した。圧力容器に収められていた燃料集合体の取っ手部分も見つかり、圧力容器の底に大きな穴が開いている可能性が強まったが、新たに公開された映像でも目立った損傷は確認できない。
 東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は「3号機と比べ、いろいろな構造物が落ちている様子はない」と分析した。
 政府と東電の廃炉工程表では、炉心溶融(メルトダウン)した1〜3号機のうち、デブリを最初に取り出す原子炉を2019年度中に決めることになっている。
 木元氏は今回の調査で内部の様子がだいぶ分かったと評価する一方、取り出しに関して「どのくらいの難易度か言えるほどの情報はない」と述べるにとどめた。(2018/01/22-18:44)

KEY_WORD:FUKU1_: