[2017_12_20_03]柏崎原発27日にも正式合格 東電 規制委に補正書提出(新潟日報2017年12月20日)
 
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柏崎原発27日にも正式合格 東電 規制委に補正書提出

 東京電力は18日、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に事実上合格した柏崎刈羽原発6、7号機に関する審査申請の補正書を規制委に提出した。重大事故対策に関する規制委の規則改正などを反映した内容。規制委は早ければ27日にも定例会合で議論し、合格証に当たる審査書を正式決定する見通し。
 ただ、6、7号機の再稼働には地元の同意が必要となる。米山隆一知事が再稼働の可否を判断するための前提として進めている原発を巡る検証作業は数年かかる見通しで、再稼働問題の先行きは不透明な状況だ。
 補正書には、規制委が12月、東電福島第1原発や柏崎刈羽原発と同じ「沸騰水型」原発の重大事故対策として原子炉を冷却する新たな装置の設置を義務化したことを受け、反映させた。
 東電広報室は「今のところ、他に反映させなければいけないことはない。これが最後の補正書になるだろう」と説明している。
 審査に正式合格すれば、6、7号機の再稼働に必要な規制委の手続きは、原発の運転管理のルールを定めた「保安規定」と、設備の詳細設計をまとめた「工事計画」についての認可にほぼ絞られる。
 6、7号機の審査を巡っては、東電が2013年9月に審査を申請。耐震安全性や重大事故時の対応拠点などが焦点となった。福島事故を起こした東電の適格性も問われた。規制委は今年10月、審査書案を了承して事実上の合格とした後、意見公募の手続きも終了した。

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