[2017_11_21_03]<原電>東海第2原発、20年延長へ 社長が申請方針表明(毎日新聞2017年11月21日)
 
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<原電>東海第2原発、20年延長へ 社長が申請方針表明

 日本原子力発電(原電)は21日、運転開始から来年で40年を迎える東海第2原発(茨城県東海村)の運転期間の20年延長を原子力規制委員会に申請する方針を表明した。延長申請は関西電力の3基に続いて全国4基目で、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ「沸騰水型」原子炉の延長申請は初めて。
 原電の村松衛社長が同日、茨城県と東海村を訪れ、24日に申請する方針を大井川和彦知事と山田修村長に伝えた。
 福島第1原発事故を受けて改正した原子炉等規制法では、原発の運転期間は稼働開始から原則40年で、規制委の認可があれば最長20年延長できる。原電は再稼働に必要な新規制基準適合審査については申請済みで、規制委の審査はほぼ終了している。
 同原発は1978年に運転を開始し、来年11月に40年を迎える。延長申請の期限は40年を迎える1年前にあたる今月28日。2011年3月の東日本大震災で原子炉が緊急停止し、最大5・4メートル(推定)の津波が押し寄せた。同原発はその後運転していない。
 延長を申請した関電の3基は「加圧水型」原子炉の高浜1、2号機(福井県高浜町)と美浜3号機(同県美浜町)で、いずれも認められた。
 原電は電力大手9社などが共同出資して設立した原発専業会社。村松社長は「東海第2は経営上重要なプラントだ。再稼働を決めたわけではなく、申請しなければ自動的に廃炉になる」と、延長申請の必要性を主張した。【山下智恵】

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