[2017_11_15_05]未点検設備、大幅増か 4日現在194件 原燃、再処理工場を調査(東奥日報2017年11月15日)
 
 日本原燃が六ヶ所再処理工場で実施している未点検設備の洗い出し調査で、4日現在で194件が判明したことが14日、原子力規制庁が公開した面談録で分かった。194件の内訳はコンセントやスピーカー、照明などだが、調査実施箇所はごく一部にとどまっており、未点検設備は今後大幅に増えるとみられる。
 面談録によると、4日時点で屋内35部屋、屋外6エリアを調査し、管理下に置かれていない設備が194件、保守管理計画の存在が確認されていない設備が3件判明したという。原燃は調査対象数を屋内約3700部屋、屋外約1干エリアと見積もっている。
 このうち、安全上重要な設備がある屋内約900部屋、屋外約80エリアの調査を11月中に実施し、それ以外の一般設備などは12月末までに調査を終える計画。原燃は1チーム10人程度の調査チームを9から19に増やし対応するという。
 規制庁は、管理下に置かれていない設備件数と保守管理計画の存在が確認できない件数の関係を原燃に確認したところ明確な返答が得られなかった−とした上で「現場で行われている作業内容、その信頼性に懸念が生じる」と指摘した。
     (阿部泰起)
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