[2017_08_31_01]「水力発電が日本を救う」_今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる_電力源分散化の時代には中小水力発電が有効_元国土交通省河川局長 竹村光太郎著の紹介_島安治 (メールマガジン読者、横浜市在住)(たんぽぽ舎2017年8月31日) |
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○ 著者は映画「黒部の太陽」を見てダムを造る土木技術者になったプロである。初めに鬼怒川の川治ダム現場に配属され、阿賀野川水系の大川ダム、相模川上流の宮ケ瀬ダムを所長として造った。 たんぽぽ舎でMさんが昨年来、水力発電の重要性を訴えられ、7月の会議で「一般水力発電一覧」を紹介された。 タイトルに魅かれて本書を読み、水力発電が日本の気候・地形に適した元祖の再生エネルギーであることに気付かされ、原子力村の魑魅魍魎呪(ちみもうりょう のろい)から救われた。 ○ ダムのコンクリートには鉄筋の鉄がない(本書66頁 ダムがこわれない理由1 −コンクリートに鉄筋がない)ので岩石岩盤と同じ。厚い壁は100mに達する。 全国のダムができて以来、地震に全て無事であり、福島、柏崎刈羽原発の建屋は地下水の上の楼閣に見えてくる。 水力発電の高額イメージは着工までの整理費用である。発電原料(水)はただ(無料)、CO2発生なし。新たに巨大ダムをつくる時代ではない。 ○ 多目的ダムの運用変更、既存ダムのかさ上げ、発電用でないダムで水力発電、小水力発電が公共経済として水源地域を甦らせる、集中豪雨に耐える国土をつくる、年間2兆円以上の電力を造る。 著者は、実行プログラムを提案し、継続して志を実践されている。山のないデンマーク、ドイツの海は遠浅で洋上風力発電に適す。殆どが山地渓流の日本の再生エネルギーはまず水力発電である。 (「水力発電が日本を救う」東洋経済新報社刊、2016.9月発行、190頁) |
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