[2017_08_08_02]「科学的特性マップは科学的根拠に基づいていない」_「核のゴミ地層処分〜安心・安全な「適地」あるの?」_「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」報告_マシオン恵美香(泊原発の廃炉をめざす会_核ごみ問題担当世話人)(たんぽぽ舎2017年8月8日)
 
参照元
「科学的特性マップは科学的根拠に基づいていない」_「核のゴミ地層処分〜安心・安全な「適地」あるの?」_「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」報告_マシオン恵美香(泊原発の廃炉をめざす会_核ごみ問題担当世話人)

◎ 7月29・30日に、豊富町(北海道天塩郡)で開催された「核のゴミを考える全国交流会」では、立石雅昭新潟大学名誉教授(地質学)が 「核のゴミ地層処分〜安心・安全な「適地」あるの?」と題し、講演をされました。以下に報告します。

報告1:講演会の内容
    ブログURL2つ(アシードジャパンのブログなどを参照ください)
報告2:7月30日JAEAへの申し入れと質疑で判った新たな「埋戻し工程」に係るタイムテーブル・幌延浜里地区の掘削事業・放射線検知事業

◎<報告1>立石雅昭新潟大学名誉教授(地質学)が 「核のゴミ地層処分〜安心・安全な「適地」あるの?」講演内容
  http://journalasia.blog22.fc2.com/blog-entry-751.html
科学的特性マップに対する立石教授の評価@「2017ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」講演会
https://asjkakugomi.amebaownd.com/posts/2732895 
 A SEED JAPANブログ

 立石教授の講演ポイント:
 「科学的特性マップは、科学的根拠に基づいていない」
1.海岸部を全国一律に緑色(好ましい)としてしまっている
 港湾設備、沖合の深さ、崖の高さ等総合的に検討せずに海岸部を全国一律に「輸送面でも好ましい」としており、塗り絵みたいなもので科学的とは言い難い
2.活断層から数km離れても、直下型地震が襲ったり、ズレが生じたりする可能性を否定できないのに、線描で位置を示しているのみ
3.火山活動の歴史を踏まえていない(今ある火山から15キロ範囲だけに留意している)
 講演の中で、立石氏は「科学的特性マップをそれなりに期待していたのだが…まったく科学性がないことに、がっかりした。」と締めくくった。

◎<報告2>JAEA(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)への 申し入れと質疑から
1.深地層研究事業の終了時期・埋戻し工程表の提示と調査・研究の完全な終了はいつ?
 JAEAは「埋戻しの行程表を平成31年度内に出す際、埋戻し工事設計計画に2年、工事か開始が即座にできない場合や年度をまたぐ場合プラス1年、工事終了までに数年」と回答したため、これまで交渉してきた道北連絡協議会や全国交流会の同席者は、初めて具体的に出た数字に驚き、「当初計画20年を焼く20年、終了時期がわからないとしてきたが、計画や埋戻しさえも調査事業として約束の期限を更に延長するのはどういうことか?!」と詰め寄った。(中略)

◎ 幌延町は原子力関連の交付金が出る事業を、次々に受け入れています。
 一方、「科学的特性マップ」では道北・道東の長い沿岸線、泊原発周辺のわずかなエリアもが「適正のある地域」と示されました。
 「高レベル放射性廃棄物以下の区分の放射性廃棄物最終処分についても、同様の要件を当てよう」とした(策ね8月9日)地層処分WG(有識者会議)の委員の発言があったことから、今後、「北海道条例」を遵守し北海道のどの地域にもあらゆる区分の放射性廃棄物を受け入れないよう、運動を構築しなければならないと感じました。
 マップ公開を受け、緊急に、「核ごみに関する政府との会合」を8月29日に持つことになりました。(後日詳細をお知らせします)

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