[2017_08_03_01]首都直下“M7級”警戒 関東地方で震度4続発、専門家「首都圏は地震の巣のようなもの」(夕刊フジ2017年8月3日)
 
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首都直下“M7級”警戒 関東地方で震度4続発、専門家「首都圏は地震の巣のようなもの」

 関東地方で2日未明から早朝にかけ、広範囲にわたり震度4を記録する地震が立て続けに起きた。気象庁は緊急地震速報を発表して警戒を呼び掛けるなど緊張が走った。専門家は「首都圏は地震の巣のようなもので、今回以上に大きな揺れが発生しても全くおかしくない」と警鐘を鳴らしている。
 一発目の揺れは多くの人が寝静まる真夜中だった。2日午前2時2分ごろ、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の6県で震度4、東京都内で同3を記録。震源地は茨城県北部で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・5と推定される。
 その約5時間後、同じ茨城県の南部の深さ約50キロを震源に、M4・6と推定される地震が発生。茨城、栃木、埼玉、千葉の4県で再び震度4を計測した。
 夕刊フジで「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」(木曜)を連載する武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は「震源地となった茨城県を含む首都圏は太平洋プレート、北米プレートそしてフィリピン海プレートがぶつかり合い、直下型の地震が発生する世界でもまれな『地震の巣』といえる。今回の地震は3・11の余震ではない。これまで、たまたまこの地域で落ち着いていた地震活動が通常に戻ったとみるべきだろう」と話す。
 今後、どのような地震が首都圏で発生する恐れがあるのか。
 「この周辺では昔から、3つのプレートに起因する大きな震災が発生している。大きなものでは、死者1万人近くを出したマグニチュード7・1の安政江戸地震。ここ100年の間では大正年間にマグニチュード7・0を記録した竜ヶ崎地震などがある。首都の真下で大規模な直下型地震が起こる恐れも十二分に考えられる」
 茨城、栃木をはじめ、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都6県でM7級の大地震がいつ起きてもおかしくないという。備えだけは万全にしておきたい。

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