[2017_07_08_03]非常用発電機から火 ウラン濃縮工場 点検中 六ケ所(東奥日報2017年7月8日)
 
 日本原燃は7日、六ケ所ウラン濃縮工場で、補助建屋(放射線管理区域外)にある非常用ディーゼル発電機制御盤から発火したと発表した。放射性物質の漏えいなど外部環境への影響はなく、けが人もなかった。
 原燃によると、発火した発電機は外部電源喪失時に稼働する2基のうちの一つ。同日午後1時37分、同社社員が年に1度行う点検作業の試運転を行った際に発火した。火はすぐに消えたが、制御盤の約15センチ四方が焦げた。出火原因は調査中。もう1基の点検は今後実施する。
 六ヶ所消防署によると、119番通報を受けた同署隊員17人が出動。化学車、救急車など計4台で駆け付けた際には、既に鎮火していたという。
 原燃は同日、トラブルのうち重要性・緊急性が最も高い「A情報」として、県や六ヶ所村に連絡した。県は、原子力センター職員を現地に派遣するとともに、事業者に原因と対策についての詳細な報告を求めた。
 工藤純一危機管理局長は「試運転中のこととはいえ、二度と起きないよう原因を究朋してほしい」と話した。
   (下館悠々)
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