[2017_06_08_02]大洗被ばく 貯蔵容器26年間未開封 規制委「不適切ではないと機構説明」(東京新聞2017年6月8日)
 
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大洗被ばく 貯蔵容器26年間未開封 規制委「不適切ではないと機構説明」

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の燃料研究棟で、粉末の核燃料物質を点検中の作業員が被ばくした事故で、この粉末を原子力機構が二十六年間にわたり未開封のまま保管していたことが分かった。
 原子力機構によると、粉末は実験のための燃料の試料を作った際に出たくず約三百グラム。茶筒ほどの大きさのポリエチレン容器に入れ、二重のビニール袋で密閉した上で、一九九一年から金属製容器に保管していた。その後、開封した記録は確認できていないという。
 原子炉等規制法は核燃料物質の取り扱いについて、原子力規制委員会の許可を得た上で、使用する予定のものと、使用予定のないものに分け、別々の施設に保管しなければならないと規定している。この粉末は使用予定がないものだった。
 規制委の担当管理官は八日、取材に「原子力機構は(粉末の)保管について許可を得ており、取り扱いは不適切ではなかったと聞いている」と述べた。

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