[2017_05_12_02]森林火災による放射能の飛散(瀬又科学研究所2017年5月12日) |
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先月29日に発生した「帰還困難地域」の「十万山」(448メートル)の山火事は、途中何回も「鎮圧した」とか発表されながら、結局12日間も燃え続けたことになります。 中国からの「黄砂の飛来」が大々的に報じられる中で、この山火事によるPMの飛散があまり問題にならなかったのは不思議です。 福島県などはインターネット上での「放射性物質の飛散情報」について、「周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ありません」と強く否定しましたが、その根拠は(相当強い)環境線量が火災発生全に比べてあまり上昇しなかったためとしています。 しかし、発表されたデータで見ても、数キロ以上離れた地点でさえ、線量率に変動がないわけではありません。飛散による懸念を全否定することは、安全神話への不信を深めるだけではないでしょうか。 (まさのあつこ氏データより引用) 少なくとも、放射性PMが発生し、それが飛散している可能性を考慮すべきでしょう。 そして、既報のように放射線量の変化は時々起きているのです。 東京新聞の特報は次のように報じています。 「放射性物質の飛散心配」 福島の山林火災 東京新聞 2017年5月11日 福島県浪江、双葉両町の山林火災は10日、発生から12日目にようやく鎮火した。現場が東京電力福島第一原発事故の帰還困難区域だっただけに、インターネット上では「放射性物質が飛散する」などの情報が飛び交った。周辺の空間放射線量率に大きな変化は見られず、県は当初から「周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ない」と強調したものの、大気浮遊じん(ダスト)内の放射性物質の測定数値が鎮火直前に上昇した。 周辺住民の間には不安の声も漏れる。県や町の危機管理や情報発信は適切だったのか。 |
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