[2017_04_07_02]鹿児島知事自身がチェンジ? 敵陣営トップを新後援会長に 批判も(西日本新聞2017年4月7日)
 
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鹿児島知事自身がチェンジ? 敵陣営トップを新後援会長に 批判も

 鹿児島県医師会長で政治団体・県医師連盟委員長の池田琢哉氏(70)は6日、三反園訓(みたぞのさとし)知事の後援会長に就任したことを明らかにした。池田氏は昨年7月の知事選で落選した伊藤祐一郎前知事の後援会長だった。知事就任後、公約の「脱原発」を後退させ、前知事を支援した自民党県議団に秋波を送る三反園氏。選挙から1年たたずに敵陣営トップとも手を結んだ。
 池田氏は2012年から前知事の後援会長で、知事選の出陣式で「マスコミ出身者に県政ができるか」と三反園氏を批判していた。三反園氏の後援会長は内部不和で辞任し、昨年10月から空席になっていた。
 池田氏は記者会見で、昨年末に三反園氏本人から要請されたと説明。悩んだ末、自民党県連会長の森山裕衆院議員に相談し医療や福祉を守るために引き受けたという。今年2月に医師連盟の了承を得て、3月に前知事の後援会長の辞任届を提出。4月5日付で三反園氏の後援会長になった。
 三反園氏は知事選で「チェンジ」を合言葉に県政刷新や脱原発を訴え、革新系や反原発団体の支援を受けた。今回の人事に、支援した県議は「県民党として戦った路線がずれ、知事自身がチェンジした」。反原発団体の幹部は「脱原発政策もさらになし崩しになるのでは」と批判や警戒を強めている。

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