[2017_03_29_02]津波の予見可能性が争点=東電元会長ら刑事裁判―東京地裁(時事通信2017年3月29日)
 
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津波の予見可能性が争点=東電元会長ら刑事裁判―東京地裁

 東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久元会長(77)ら3人の裁判で、津波襲来を予見できたかが主な争点となることが分かった。
 東京地裁で29日、主張や証拠を整理する公判前整理手続きの第1回期日が開かれ、初公判に向けた協議が本格化した。
 勝俣元会長と武藤栄(66)、武黒一郎(71)両元副社長は昨年2月、検察官役の指定弁護士に強制起訴された。29日の手続きに3人は出席しなかった。
 津波の予見可能性をめぐっては、福島県から避難した住民らが起こした民事訴訟で前橋地裁が17日、「東電は津波を予見できた」とする初判断を示している。
 勝俣元会長ら3人は、津波襲来による原発事故を予見できたのに適切な措置を怠り、2011年3月に事故を起こし、近隣病院の入院患者44人を死亡させたなどとして強制起訴された。

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