[2017_03_23_01]<川内原発>1号機のヨウ素濃度が上昇(毎日新聞2017年3月23日)
 
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<川内原発>1号機のヨウ素濃度が上昇

 九州電力は23日、稼働中の川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、1次冷却水の放射性ヨウ素131の濃度が通常値の2倍近くに上昇したと発表した。核燃料棒に微細な穴が開いて放射性物質が漏れた可能性があるが、作業員や外部への影響はないという。保安規定で定められた制限値を大幅に下回っており、運転を止めずに測定回数を増やして監視を強化する。
 ヨウ素131は核分裂反応で生成され、1次冷却水中に微量含まれている。1次冷却水中の濃度が同日、通常値(1立方センチ当たり約0.25ベクレル)の約1.8倍の0.45ベクレルと測定された。制限値は測定値の13万7000倍超となる6万2000ベクレルに設定されている。九電は測定回数を週3回から毎日1回にする。
 九電によると、同様のヨウ素濃度上昇は川内1号機では1985年に発生しており、核燃料棒に穴が開いていたのが原因だった。
 川内1号機は2015年8月に新規制基準の下、全国で初めて再稼働した。昨年10月に定期検査で停止。12月に運転を再開後、営業運転へ移行している。【浅川大樹】

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