[2017_02_15_06]原燃に複数規定違反 規制庁指摘 きょう検査結果公表(東奥日報2017年2月15日)
 
 原子力規制庁が六ヶ所村にある日本原燃の核燃料サイクル施設で保安検査を実施した結果、原燃に複数の保安規定違反を指摘していることが14日、関係者への取材で分かった。規制庁は15日に検査結果を公表する。
 関係者によると、違反を確認したのは本年度第3四半期(昨年10〜12月)の保安検査。規制庁は軽微な保安規定違反に当たる「監視」のケースを含め、3〜4項目を違反と判定する方針だという。
 違反の一つは、六ケ所再処理工場で発生した低レベル放射性廃棄物の管理方法。水分を含んだ廃活性炭をビニ一ル袋に入れてドラム缶に封入する際、空気を抜くため、保安規定で認められていない切り込みをビニールに入れた。ビニールから液漏れがあり、ドラム缶が腐食したという。
 また、再処理工場の蒸気配管交換工事に関し、規制庁に認可申請した書類で、記載ミスにより実際の工事範囲と異なる図面を載せた件も違反とする見込み。工事は本来の設計通りに完了し安全性に問題はないものの、結果的に無許可工事となった。そのほか、原燃の安全管理部門で事実と異なる社内文書が作成されるなど不適切な対応が発覚した問題は、規制庁が改めて保安規定違反と判定する方針。   (阿部泰起)
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