[2017_02_15_03]新潟知事「対話、根底から覆る」 柏崎原発免震棟の性能不足で(日経新聞2017年2月15日)
 
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新潟知事「対話、根底から覆る」 柏崎原発免震棟の性能不足で

 東京電力が柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟の耐震性に問題があると原子力規制委員会に報告したことに関し、新潟県内の首長から東電の対応に批判が相次いだ。
 米山隆一知事は15日、「基本的には(東電の)説明を信じるのが全てのベースになっている。その全てが疑わしくなってしまうと、対話をしていこうという話が根底から覆ってしまう」と指摘。「今後の議論の進め方に大きく影響する。よく反省した上できちんとした説明を頂きたい」と述べ、東電側に申し入れる考えを明らかにした。
 柏崎市の桜井雅浩市長も「非常に遺憾だ。安心安全を求める立場からいくと、東電の体質という問題がまた出てしまった」と批判した。
 同問題を巡っては東京電力が14日の原子力規制委員会の会合で、事故対応拠点である免震重要棟で、耐震設計の目安となる揺れとして想定する7パターンの全てに耐えられない可能性があると明らかにしていた。東電側は2014年に判明したが、社内連絡が悪く報告が遅れたという。

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