[2017_02_08_07]韓国、原発の運転延長取り消し 建設30年超 行政裁が判決(東京新聞2017年2月8日)
 
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韓国、原発の運転延長取り消し 建設30年超 行政裁が判決

 【ソウル=上野実輝彦】建設から三十年が経過した韓国南東部・月城(ウォルソン)原発1号機の運転延長の無効化を住民らが求めた訴訟で、一審のソウル行政裁判所は七日、原告側の主張を認め延長を取り消す判決を言い渡した。
 月城原発1号機は二〇一二年に設計寿命の三十年を迎えて運転停止したが、韓国の原子力安全委員会が一五年二月、安全性を審査した上で二二年までの運転延長を許可。近隣の住民ら二千百人余りは、運転延長は無効だとして安全委を相手に行政訴訟を起こしていた。
 行政裁判所は、延長審査の過程で原子力安全に関する法令が求める書類が不足していたことや、適切な決裁が行われなかったことなどを指摘。原子力安全委員のうち、委員の資格がないにもかかわらず審査に参加していた人物がいたことも問題視した。 その上で「違法の余地が客観的には明白とは言い難い」としつつも、運転延長の取り消しに該当すると判断した。
 聯合ニュースによると、安全委側は控訴する方針。原告側は「訴訟で指摘した点がほとんど認められ、歓迎する」とコメントした。

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