[2017_01_14_01]津波レシピで高さ予測 地震調査委 標準的手法を公表(東奥日報2017年1月14日)
 政府の地震調査委員会は13日、海域の大地震に伴って生じる津波の高さを予測する標準的な手法「津波レシピ」を公表した。2017年度中にも、静岡県から九州の沖合に延びるプレート境界の「南海トラフ」の地震で予想される津波を評価する。地震調査委の津波評価は初めてとなる。
 南海トラフの最大津波想定は、内閣府が12年、高知県で高さ34メートルなどとする評価を公表済み。「津波レシピ」は内閣府の手法と基本的には同じで、最大級の津波の評価は大きくは変わらない見込み。
 地震調査委はマグニチュード(M)9の最大想定以外に、M8程度の津波も想定する。
 今後、神奈川県沖合の「相模トラフ」や、北海道から東北日本の太平洋側に延びる「千島海溝」「日本海溝」といったプレート境界についても津波を評価していく。
 地震調査委は06年、地震の揺れを評価する標準手法の「強震動予測レシピ」をまとめたが、津波の評価手法の策定は遅く、11年の東日本大震災後に取りかかった。
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