[2016_10_08_14]東通原発 断層状態 現地調査へ 規制委「データ不足」指摘(東奥日報2016年10月8日)
 
 原子力規制委員会は7日、東北電力東通原発の耐震関係の審査会合を都内で開いた。敷地の内外を走る断層について東北電は、断層面の顕微鏡観察結果などから活動性はないと主張。規制委側はデータ不足だとし、現地調査で断層の状態を確認する方針を示した。
 敷地内の「F−1」「Fー9」などの断層は敷地外にも続くため、規制委側は断層全体を調べるよう求めていた。東北電はこの日の会合で、敷地外部分の断層面に約1千万年前に形成された粘土鉱物が壊れずに残っているなどとし、13万〜12万年前以降に動いた活断層には当たらないと説明した。
 これに対し、規制委の石渡明委員は「粘土鉱物が形成された温度、圧力なども示す必要がある」と指摘。重要施設直下にある「f−1」断層や敷地周辺での東北電による補足調査が終わり次第、現地調査を行うとした。
 東北電によると、補足調査はあと2、3カ月程度を要する見通しだという。
     (古川清隆)
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