[2016_08_25_06]東電役員 「炉心溶融」隠し新潟知事に謝罪(東京新聞2016年8月25日)
 
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東電役員 「炉心溶融」隠し新潟知事に謝罪

 東京電力福島第一原発事故の当初、当時の清水正孝社長が「炉心溶融という言葉を使うな」と社内に指示していた問題で、同社役員らが二十五日、柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事と新潟県庁で会談し、謝罪した。
 清水社長の指示は、東電の第三者検証委員会が明らかにしたことを念頭に、姉川尚史原子力・立地本部長が「自らの手で事実を解明してきちんと回答できなかったことについておわびする」と述べた。
 泉田知事は「炉心溶融が伝わらないということは、避難する際の自治体や住民の行動に大きな影響がある」と批判。「何が問題で言えなかったのか(県と東電で設置を決めた)合同検証委員会で明らかにして対応を講じてほしい」と求めた。
 福島事故を独自に検証している新潟県の技術委員会の求めに応じた調査で、炉心溶融(メルトダウン)の判断基準が示されたマニュアルが社内で五年間見過ごされていたことが判明。六月には清水社長が「炉心溶融という言葉を使うな」と指示していたことも分かった。

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