[2016_08_21_03]佐田岬半島地震に弱い 高知大・岡村特任教授(愛媛新聞2016年8月21日)
 
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佐田岬半島地震に弱い 高知大・岡村特任教授

 高知大防災推進センターの岡村真特任教授(67)=地震地質学=が20日、愛媛県伊方町中浦の法通寺で「中央構造線と佐田岬の地震環境と防災」と題して講演した。佐田岬半島の地質について「剥がれやすく、水を含むと地滑りを起こす」結晶片岩からできていると解説。「地震活動で激しく動いた地域で、備えが必要」と訴えた。
 岡村教授は町内にあった石を手に持ち、「圧力がかかると剥がれやすく、面で割れるため海岸の石でも丸くない」と言及。結晶片岩については「地下40キロでできた岩石で、地表では不安定。雨が当たると簡単に粘土化し、地滑りを起こしやすい。半島の両側に崩れていった残りが佐田岬半島」「最も弱いのが地震の力が加わったときで、そうして半島にはいくつもの湾ができた」と述べた。
 科学では地震を予測できないとし「寝室からタンスを出し、家を耐震補強することから始めてほしい」と強調。「揺れが1分以上続けば、南海トラフ巨大地震と思って津波から逃げて」と呼び掛けた。

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