[2016_08_10_01]「石棺全く考えず」 東電福島第1原発 世耕経産相が視察(東奥日報2016年8月10日)
 
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 世耕弘成経済産業相は9日、就任後初めて東京電力福島第l原発を視察し、廃炉作業や、原子炉建屋周囲の地中を凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」の現状を確認した。視察後、記者団に「対策が着実に進んでいることを実感した」と述べた。溶融した核燃料(燃料デブリ)を取り出さず、建屋をコンクリ−トで覆う「石棺」は全く考えていない」とも話した。
 世耕氏は、原発敷地内に作業員向けのコンビニや食堂が整備されていることに触れ「作業環境が大幅に改善されている。一方で、建屋周辺は傷痕が残っており、解決しないといけない課題もある」と指摘した。
 「石棺」を巡っては原子力損害賠償・廃炉等支援機構が7月に公表した廃炉作業に関する新たな「戦略プラン」で言及。デブリの完全取り出しを求める地元の反発を受け、文言を削除した。
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