[2016_06_30_03]「全く信頼できない」 規制庁、原燃を非難(東奥日報2016年6月30日)
 
 「十分な検討が全然されていない。全く信頼できない」。29日に都内で開かれた六ヶ所再処理工場の安全審査で、以前とは異なるデータを示した日本原燃を原子力規制庁の担当者が厳しく非難する場面があった。
 工場内に水があふれる事態について原燃は、従来の説明より想定の水量が多くなると説明。同社担当者が「検討が進んで説明内容が変わり、申し訳ない。これまでとどのように変わったかも含め今後説明したいと理解を求めた。
 これに対し、規制庁側はもともとの検討が不十分だったーと不信感をあらわにした。審査会合ではほかにも原燃の説明に整合がとれない部分が目立ち、原子力規制委員会の田中知委員は「社内の統括者が検討結果をしっかりまとめた上で審査に対応するベきだ」と注文を付けた。
 原燃は再処理工場の審査について9月中旬までに全ての説明を終えたい考え。規制庁の担当者は会合後の取材に「こんな調子では原燃が想定するスケジュールで終わらせるのは難しい」と語った。
 (古川靖隆)
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