[2016_06_18_01]規制委方針 原燃貯蔵施設 柱のさび 審査会合で影響確認(東奥日報2016年6月18日)
 
 原子力規制委員会は17日、六ヶ所村の日本原燃・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターを現地調査した。田中知委員は同センターの支柱にさびが見つかった問題を巡り、発生原因や施設の安全性に及ぼす影響を今後の審査会合で確認していく考えを示した。
 同センターは英仏に委託した使用済み核燃料の再処理に伴い発生した高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)を30〜50年間、貯蔵・管理する施設。昨年4月、貯蔵建屋内で支柱にさびが付着しているのが点検で見つかり、原燃は現在、原因を調べている。
 田中委員は調査終了後の取材に「長期間にわたる貯蔵なので安全に管理できるかどうかがポイントになる」とし、審査会合で安全性を評価すると説明した。さび発生に伴う施設の補修工事については、原燃の調査結果を踏まえて必要かどうかを判断すると答えた。
 また、規制委は同日、むつ市のリサイクル燃料貯蔵(RFS)中間貯蔵施設でも現地調査を実施。田中委員は「竜巻対策などを現場で確認できて良かった」としたものの、安全性評価は言及しなかった。
 (阿部泰起、加藤景子)
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