[2016_05_25_01]「疑わしきは活断層とみなす」という現行基準の精神を貫け! 「規制しているふり委員会」「規制しなくていいんかい?!」状態の原子力規制委員会に志賀原発敷地内の断層問題で5/31要請書提出 中垣たか子(さよなら!志賀原発ネットワーク)(たんぽぽ舎メルマガ2016年5月25日)
 
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「疑わしきは活断層とみなす」という現行基準の精神を貫け! 「規制しているふり委員会」「規制しなくていいんかい?!」状態の原子力規制委員会に志賀原発敷地内の断層問題で5/31要請書提出 中垣たか子(さよなら!志賀原発ネットワーク)

 2012年7月に「原子炉直下の活断層が見逃されていたのではないか?!」と指摘されて以来、原発敷地内の断層の再調査が行なわれていた志賀原発、ようやく有識者会合による評価書がまとまり、去る4月27日、原子力規制委員会は評価書を受理しました。
 「断層が活動する可能性は否定できず」という結論のはずが、北電に6項目の“宿題”が出て、結論はまだ先延ばしになりそうな状況です。

 これでは、いったい何のための有識者会合なのでしょうか?
 「規制しているふり委員会」、「規制しなくていいんかい?!」状態の原子力規制委員会、このまま見過ごすわけにはいかないということで、志賀原発敷地内の断層問題の件で要請書を提出することになりました。

日時:5月31日(火)13:30〜15:30(これは交渉の時間です)
場所:参議院議員会館 B104会議室
   開場は12:30、13時より前段集会として、志賀原発をめぐる状況報告など
   を予定しています。

 「40年ルール」も骨抜きにされそうですが、「疑わしきは活断層とみなす」という現行基準の精神が貫き通せるのか、ちょっと危うい感じで心配しています。

   志賀原子力発電所・敷地内破砕帯の評価に関する要請書

原子力規制委員会委員長 田中俊一 様

提出団体:「原水爆禁止石川県民会議」、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」、
     「さよなら!志賀原発ネットワーク」
前文省略

要請事項

1)原子力規制委員会は、“疑わしきは活断層とみなす”という新規制基準の基本的な考え方を堅持し、データの拡充を待って結論を先延ばしすることなく、「敷地内のS-1、S-2、S-6断層は、いずれも将来活動する可能性のある断層等である」という「評価書」の結論に従って判断をしてください。

2)志賀原発2号機タービン建屋直下にあるS-2、S-6断層は、ともに「将来活動する可能性のある断層等」と認定されています。
 タービン建屋内には原子炉補機冷却水系配管およびそれを支える構造物があり、これらの配管は原子炉の冷却に不可欠であり、新規制基準でも耐震重要施設に該当しています。
 志賀原発2号機については、速やかに「不適合」との結論を出してください。

3)北陸電力はいまだに評価書の結論を認めず、志賀原発1号機についても適合性審査を申請すると主張しています。
 しかし、原子炉直下に将来活動する可能性のある断層S-1がある1号機は、新規制基準に「不適合」であることは明確なので、北陸電力が1号機の適合性審査を申請しても、ただちに却下してください。

KEY_WORD:志賀原発直下_活断層の可能性_:SIKA_:_