[2016_04_18_10]エクアドル地震 死者233人 M7.8 非常事態宣言(東奥日報2016年4月18日)
 【リオデジャネイロ共同】米地質調査所(USGS)によると、南米エクアドルの太平洋岸で16日午後6時58分(日本時間17日午前8時58分)ごろ、マグニチュード(M)7・8の地震があった。ロイター通信によると、コレア大統領は17日、死者が233人に達したと明らかにした。当局者によると、負傷者は1500人以上。政府は一部地域に非常事態を宣言した。

 米ハワイの太平洋津波警報センターは10日、エクアドル沿岸に津波が到達する恐れがあると警告。14センチの津波が観測されたが、16日中に「おおむね危険は去った」と発表した。
 現地からの報道では、震源の北部エスメラルダス州や最大都市グアヤキルで建物などに被害が発生。西部マンタの空港は管制塔に損傷があり、閉鎖されたほか、AP通信によると、グアヤキルの国際空港も閉鎖された。
 死者は西部ボルトビエホやマンタに集中。グアヤキルでも、崩壊した高架の下敷きになった車に乗っていた人が死亡した。
 在エクアドル日本大使館によると、日本人が負傷したなどの情報はない。エクアドルで在留届を出している邦人は421人で、大使館が引き続き安否確認を続けている。

 憩いの時間に激震

 【リオデジャネイロ共同】土曜夜の憩いの時間を激震が襲った。南米エクアドルで10日に発生したマグニチュード(M)7.8の大地震。驚いた市民は、がれきが散乱する通りに飛び出した。
 地震が起きたのは午後7時ごろ。震源から約170キロ離れた首都キトでは揺れが約40秒続いた。キトの女性はAP通信に「建物がすごく揺れて、いろんなものが床に落ちた。近所のたくさんの人たちが悲鳴を上げ、子どもたちも泣いていた」と話した。
 震源に近い地域やキトの一部では停電となり、電話が不通になった。西部マンタの市長は、インフラに深刻な被害が生じたと訴えた。
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