[2015_01_21_01]“汚染地下水浄化し海へ排出”計画認可(NHK2015年1月21日)
 
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“汚染地下水浄化し海へ排出”計画認可

 12時22分更新
 東京電力福島第一原子力発電所で建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸などでくみ上げた汚染された地下水を浄化して海に排出する計画を、原子力規制委員会が認可しました。
 計画を巡っては、風評被害などを懸念する地元の漁業関係者の反発があり、具体的な実施のめどは立っていません。
 
 東京電力は、福島第一原発の汚染水対策として、建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸や護岸沿いの設備から汚染された地下水をくみ上げ、放射性物質の濃度を一定の基準以下に浄化したうえで海に排出する計画です。東京電力は、海に排出する水の放射性物質の濃度の基準や浄化設備を運用するために必要な海への排水管やポンプといった設備の認可を申請していて、21日の規制委員会の定例会で審議が行われました。
 その結果、処理後の水に含まれるセシウム137は1リットル当たり1ベクレル未満など、放射性物質の濃度の基準や設備を徐々に稼働させるといった管理方針を妥当だとして計画を認可しました。会合で、規制委員らは、汚染水の漏えいなどがないよう管理を慎重に行うことや、放射性物質などの測定結果を十分に公開するよう求めました。
 計画を巡り、東京電力は、地元の同意がなければ基準以下に浄化した水を排出しないとして、地元への説明を行っていますが、風評被害を懸念する漁業関係者などの反発があり、具体的な実施のめどは立っていません。
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