[2015_11_24_01]志賀原発で防災訓練 石川、30キロ圏内対象に(東奥日報2015年11月24日)
 
 石川県などは23日、大地震により北陸電力志賀原発(同県志賀町)2号機の全電源が喪失し、放射性物質が外部に放出されたとの想定で防災訓練を行った。原発から半径30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)が対象。
 訓練は午前8時に震度6強の地震が発生したと想定。8月に新設された原発から8.7キロ離れたオフサイトセンターに担当者が続々と集まり、外部電源を喪失するなどして刻々と変化する原発の状況の情報を収集した。
 自家発電設備や放射性物質を内部に入れないための空気清浄機を稼働させたほか、テレビ会議で周辺自治体や富山県が住民の避難状況を報告した。
 一時退避場所に指定されている志賀町総合武道館には、原発から5キロ圏内の住民約30人が避難。参加した主婦本田和喜子さん(65)は「よりスムーズに避難ができるように案内表示を充実させてほしい」と話した。
 国や自衛隊、30キロ圏内の自治体など約270機関約1200人と住民約750人が参加。船舶やヘリコプターによる住民避難やスクリーニング訓練も実施した。
KEY_WORD:防災訓練_:SIKA_: