[2015_10_16_02]原燃機器故障 「原因は落雷」 対策に保安器設置 (東奥日報2015年10月16日)
 
 日本原燃は15日、六ヶ所村の再処理工場で8月2日夜に高レベル放射性廃液の漏えいを検知する計器など29機器が相次いで故障した問題で、落雷が原因との最終報告をまとめ、原子力規制委員会に報告した。再発防止策として異常電圧から機器を保護する保安器を各建屋に設置する。
 原燃によると、工場敷地内で最も高い主排気筒に落雷したことによる過電圧で機器故障が発生したという。保安器は工場の運転を担う制御建屋を中心に約370個設置していたものの、分離建屋などには設置していなかった。今回の落雷によリ196キロアンペアの電流が流れたが、保安器があれば200キロアンペア以上に耐えられるため、分離建屋の安全上重要な機器は故障しなかった可能性があるという。
 原燃は対応策として安全上重要な機器にかかわる約270カ所で保安器をまず設置し、その後に設置数をさらに増やす方針。原燃報道部担当者は「できるだけ速やかに対応したい」と説明した。  〔呵部泰起)
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